演奏が終わっちまう前に…(バンドアンサンブル練習でのポイント:ドラム編)

コックリさんを憶えてるかい?そうそう、あの動物霊を10円玉に憑衣させて質問に答えてもらうオカルト遊びだ。 いま思えばオカルトというより集団心理を楽しむ遊びなんだけど、みんなで10円玉を動かしているうちに意外な方向に動いたりするものだよね? 実はバンド演奏とコックリさんは似てるんだよ。みんなで音を出して空気を読み合ってるうちに、テンポや強弱がいつもと違う方向に行っちゃったりするものなんだ。同じ曲でも元気な演奏になるときもあれば落ち着いた演奏になるときもある。まさに演奏は生ものだ。これがバンドアンサンブルの楽しさだ。メンバーがお互いに空気を読みながら自分の音を主張するわけだから人間社会と同じ。衝動や反骨心以上に協調性がないとバンドは成立しないものだ。だから優れたバンドマンは演奏が上手なだけでなく、社会的にも人間的にも立派な人が多いだろ?

縦ライン

バンドの中でボーカルとドラムの関係を縦ラインというんだ。ステージ上でも音源の定位でもドラムとボーカルの立ち位置はド真ん中だ(例外もあるが)。この縦ラインがしっかり合ってればアンサンブルは崩れない。どんなにテクニシャン揃いのバンドでも縦ラインが崩れたら音楽が成立しなくなるんだ。そのくらいバンドにおいての縦ラインは重要だ。ボーカリストはドラムを、ドラマーはボーカルをよく聴きながら演奏しよう。ギターやベースは縦ラインが合ってないと、どっちに合わせていいものか混乱する。

ドラムを叩きながら唄おう

ドラムを叩きながら唄を唄うのはわりと簡単なんだ。ギターやベースあるいは鍵盤に比べるとドラムには音程がないぶん混乱する要素が少ないというわけさ。バンドのアンサンブルをよくするために(縦ラインを強力にするために)は、ドラマーもボーカリストと一緒に唄いながら演奏してみよう。もちろん音痴でも構わない。唄のメロディをよく把握してボーカリストとずれないように一緒に唄えばいいんだ。おのずとリズムの落としどころが決まってくるよ。ついでに唄も上手くなるのでこれはオススメだね(笑)。
蛇足だけど、つのだ☆ひろさん、アイ高野さん、ジョニー吉長さん、イーグルスのドン・ヘンリー、GFRのドン・ブリューワー、キッスのピーター・クリス、クイーンのロジャー・テイラー、唄の上手なドラマーも多いんだよね。

メトロノーム(クリック)を使った練習

ドラムを個人的に練習する上でメトロノームに合わせるのも楽しいぞ。でもねメトロノームに合わせて練習したからって正確で均一なリズムが叩けるようになるかというと疑問だ。どちらかというと外部の音(メトロノーム)に耳を集中させながら演奏をする能力が身につくもんだと俺は思ってるよ。有名な練習方法だけど『メトロノームを裏拍で鳴らす』というのがある。これは耳をリズムに集中させる能力がさらに鋭くなるので、ぜひみんなにやって欲しいな。

録音や録画をしてみよう

バンドで音を出したら迷わず録音してみよう。カメラがあるなら録画してみよう。携帯やスマホで充分だよ。これが面白いから(笑)。 もうね「あたし意外と悪くないな」とか「ここのフィルのあと、メンバーと目が合って笑ったな」とか「演奏を間違えてて死にたくなる~」とか、いろいろなドラマがあるぞ。 ドラマーの場合、パワフルに叩こうとして頑張ると、右手だけが激しくて他のパーツは動きが小さいことが多い。結果ハイハットの音ばかりが目立ってバスドラムとスネアの音は小さくなってることがある。そんなところもチェックするといいだろう。