演奏が終わっちまう前に…(バンドアンサンブル練習でのポイント:ギター編)

 アンサンブルってよく耳にするけど、意外と具体的には意味を説明できないものだと思うんだよね。そこでまずは言葉の意味を知ってみよう。  Wikipediaを見てみるとアンサンブルとは合奏や合唱をすること自体を表している言葉のようだが。演奏者同士で使う場合は少々意味合いが異なっている気がするね。教えてくれる人がよく「アンサンブルを意識して!」なんて言うんだけど、その場合は「合奏の際に他者の音をよく聴いて、リズムや音程や音量を合わせる」というような行為を指して「アンサンブル」と言っている気がする。
 ただ、あえてリズムや音程を合わせないアンサンブルもあるので、一概にそれが正解とも言えないね。そこで僕はバンド演奏における「アンサンブル」という言葉を、以下のように定義しようと思う。

  【バンドアンサンブル】
 演奏者がバンド演奏の中で自分の役割を把握し、その曲にふさわしいリズム、音程、音量等を各々が選定して演奏することにより、バンド全体の演奏をより良いものにしようとする行為。あるいはリズム、音程、音量等を意識して合奏すること自体。

 こんな感じなんじゃないのかなと(笑)。

 しかしながら、意味が分かったところで、初心者がいざリハーサルスタジオでバンド演奏をしてみても、間違えないように自分のできる精一杯で演奏することしかできず、アンサンブルがどうこうなんてところまで気にしていられないというのが実際のところだと思うんだよね。
 でも安心していい。だって、どんなに初心者だって、ドラマーの出したカウントやリズムに合わせようとして演奏しているはずでしょ?それが意識的であれ無意識であれ。最初はそれでいいと思うんだよ。もちろんバンドにはベースもボーカルもいるんだけど、まず基準は1個にして、全員がドラムのリズムをしっかり意識して合わせる努力をする。その上で自分の与えられたパートをしっかり演奏する。それでいいと思うんだよね。
 また、音量も同様にドラムを基準にしてアンプの音量を調節しよう。何故なら、ドラムは生楽器だから一番音量の調節が難しいからだ!
 音程に関しては、コピーバンドの場合は既に決められた音をちゃんとコピーして再現できれば問題ないと思うので割愛するよ。
 スタジオ練習の流れとしてはこうだ!

・全員で音を出して(曲をちょっと演奏してもいいし、適当に音を鳴らしても良い)、ドラムの音量を基準にしてアンプの音量を決める。

・全員がドラムのリズムを意識しながら曲の練習をする。

 これでバッチリだね!
 そのうち、例えば「うちのベースはドラムのリズムに対してちょっと早めに演奏する癖があるから、自分はそのドラムとベースの間くらいのリズムで弾くようにしよう」とか、「このギターソロは実際のドラムのリズムで弾くと思ったより速くなく感じるからゆったりと弾くようにしよう」とか、いろんな細かいことがわかってくるようになると思う。
 録音や録画をして、後で冷静に聴いてみてアンサンブルについて検証してみるのも効果的だろう。

 ポイントとしては意識をすること。これだけ。上達への近道は「意識すること」なんだ!意識をすれば自分なりの理想が生まれるはず。あとはその理想に近づけるために個人練習とバンド練習を繰り返せば良い。
 コピーバンドだったら別になんとなくでもいいんだ。なんとなく演奏して、なんとなく良かったり悪かったりするから、またなんとなく練習する。それで楽しいならそれで充分。ただ、効率的に上手くなりたいと考えるのであれば、リズム、音量、音質、フォーム、いろんなことをひとつずつしっかりと意識してみよう。
 意識→理想の想像→理想に近づくための練習という流れを作れれば、やるべきことが明確になるのでモチベーションも維持できるし、上達が早まって世界が広がって感じられるだろう。試してみてくれ!!