血まみれ練習ロックンロール/ドラム編

「血まみれ内臓ロックンロール」奏法解説 by犬神明

【セッティング】

「暗黒残酷劇場」は22'バスドラム、12'タム、16'フロアタム、スネアのワンタム・セットでレコーディングしたので、2タムは外しても演奏できる。
ワンタム・セットはライドシンバルが楽に叩けるし、可動範囲もコンパクトになるし、なんと言っても客席からドラマーの顔がよく見えるのでみんなにもオススメだ!
ちなみにシンバル類は20'ライド、16'クラッシュ、18'クラッシュ、14’ハイハットをセットした。

【イントロ】

この曲はシンコペーション(1)のギターリフからスタートする。
ドラムは4小節目からオカズを入れ、食って(2)リズムをスタートする。
オカズの一発目のスネアは両手でほぼ同時に叩く「フラム」、そして右手でタムからフロアタム、そしてクラッシュは16'と18'を両手で同時に叩く。
ここでシンコペーションに惑わされてビートの位置を見失わないように注意しよう!
楽譜1

【Aメロ】

いきなりのブレイク(3)!
だがこのブレイクには「スケベドン」というテクニックが使われているのだ。
俺はこの「スケベドン」が好きで、オカズの隙があればこの「スケベドン」をねじ込むのが常だ。
「スケベドン」は今後犬神サアカス團をコピーするためにはかかせないテクニックなので、なるべく早いうちにマスターして欲しい。
「スケベドン」の手順は右手でスネア、左手でタム、右手でフロアタム、そして最後にバスドラムだ。
ちなみに「スケベドン」という名称は20年くらい前にヤマハのドラム講師会議で俺が発表したのがキッカケで、そこから全国に広まったものだ。
楽譜2

曲中のブレイクを重く、印象的にするために「スケベドン」を注入した!
楽譜3
そしてキメ。
キメっていうのは、バンド全員で「ジャン!」とアタックを揃えて演奏する事だ。
このときドラマーはクラッシュシンバルとバスドラムを同時にぶっ叩くんだ。
キメの音が短い場合にはクラッシュシンバルを叩いた直後に素手でつかんで音を止める。
これが「シンバルミュート奏法」だ。どうだ、カッコいいだろ?

キメにはもちろんシンバルミュート奏法!
そしてオカズはシンプルに分かりやすく。
楽譜4

【Bメロ】

3小節目「壁に埋まったシャレコウベ」のバッキングはリフに合わせて重めの気分で。
楽譜5

【サビ】

サビは思いきりワイルドに行こう!
ハイハットはオープンのまま叩こう!
音量もテンションもあげあげー!
楽譜6
ツーコーラス(4)のあとはシンバルミュートが炸裂!
楽譜7

【ブレイクダウン】

ボーカルとドラムだけになるところは、右手のハイハットを4分音符にしてシンプルに徹する。
楽譜8
このセクション最後のキメも「スケベドン」で大袈裟に!
楽譜9

※注釈

(1)シンコペーション
本来のビートの位置を前か後ろの裏拍にズラしたリズム。
(2)食う
シンコペーションの業界用語。
アタックを前拍の裏から先取りすること。
(3)ブレイク
ピタっと演奏が止まること。
(4)ツーコーラス
唄の2番のこと。
ちなみに1番はワンコーラス。